中山獣医科病院ブログ

2016年9月 9日 金曜日

当院会長のDVDが出版されました

タイトルは、椎間板ヘルニア診療・完全マスターコース 全3巻
第1巻 脊髄疾患の診断的アプローチ(99分)
第2巻 犬の椎間板ヘルニアの診断(68分)
第3巻 椎間板疾患の治療/リハビリ(104分)
合計271分の講義です。写真や図そして動画を多用して解説しています。
このDVDで多くの獣医師が勉強してくれることを期待しています。

商品案内ページ  http://goo.gl/8tqLoh


出版社:株式会社 医療情報研究所
〒635-0061
奈良県大和高田市礒野東1-10上田ビル1F
TEL :0745-22-6439 / FAX :0745-22-6434

過去の教材は下記よりご覧下さい  
URL :http://www.medical-info.jp/link/st/







推薦状
                      徳力幹彦
                      獣医神経病学会名誉会員
                      米国神経科学会名誉会員

 中山正成先生からDVDがYOUTUBEで送られてきたのを視聴して、臨床分野では視覚(静止画のみならず動画を含む)と聴覚を利用して理解する方が、専門書を読むときのように視覚のみを利用するよりも、はるかに理解しやすいという、
当たり前のことに気がつきました。そして、これまで、何故、このような視聴版の臨床獣医専門版が出てこなかったのかを不思議に思いました。
 今回のDVDは、中山先生が30年以上にわたって研究されてきた、脊髄疾患の中の椎間板ヘルニアを、総論(病態、形態、診断的アプローチ)と各論(診断、治療、リハビリテーション)に分けて、丁寧に説明してあるのが特徴です。
 「第1巻 総論(神経学)」のディスク1の「診断的アプローチ」では、病歴、シグナルメント、そして身体検査が、中山先生の長い経験に基づいて、詳細に説明されています。次いで、神経学的検査が、観察、姿勢反応、脳神経系検査、
脊髄検査、歩行検査の順で説明されており、これらの検査の基礎となる神経系の形態と機能の説明、およびこれらの機能障害が動画を用いて説明されています。
 このディスク2の「診断的アプローチ」では、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの機能の相違と鑑別診断リストが説明され、ついで、適切な診断的検査法として、検査室データ、CSF検査、単純X線検査、脊髄造影X線検査、CT検査、
MRI検査、電気生理学的検査(運動神経伝導速度、感覚神経伝導速度、F波、H波などの抹消神経機能の測定、および針筋電図と誘発筋電図)などが説明されていますが、特に脊髄造影X線検査法が丁寧に説明されています。
 「第2巻 各論(診断)」のディスク1では、「椎間版疾患の診断」が説明されています。最初に、脊椎と椎間板の解剖と機能の説明後、脊椎の各構成部位ならびに脊椎の存在部位によって生じる障害が詳細に説明されており、
5段階のグレード化による重症度の分類法も説明されています。次いで、「椎間板ヘルニア」に的を絞って、先生の所有する豊富な臨床データに基づき、説明が行われていきます。後半には動画による説明も行われます。
 このディスク2では、椎間板疾患の確定診断が、単純X線検査、脊髄造影X線検査、CT検査、MRI検査によって行われることを説明していますが、多くのX線画像に基づいてX線検査ならびにX線撮影方向の重要性、
および鑑別診断の重要性が強調されています。CT検査では利点が説明されていますが、MRI検査は、予後判定は別として、椎間板疾患には必要がないと指摘されています。
 「第3巻 各論(治療/リハビリ)」のディスク1では、「椎間板治療」が説明されており、保存療法、外科的治療、髄核融解療法、経皮的レーザー椎間板減圧術が、図と動画を利用して詳細に説明されています。
次いで、術後管理が説明されており、特に膀胱管理が強調されています。
 このディスク2では、治療後のリハビリテーションの重要性が強調されています。
 今回のDVDの特徴のひとつは、研究データを文献から盛んに引用していることですが、しばしば、中山先生を中心とした研究グループの文献から引用されていることです。中山先生は小動物クリニックの臨床獣医師ですが、
以前から研究に力を注ぎ、このクリニックにやってくる若い獣医師の多くに博士号を取るように育てておられることに、私は感心していました。私は2つの国際学会(世界馬獣医学会、国際馬運動生理学会)の理事をしていた関係で、
欧米の理事連中(獣医学部長が多かったのです)に、クリニックを持っている臨床獣医師で、このような研究活動をしている臨床獣医師がいるのかと聞いたことがありますが、全く知らないとのことでした。私は、このDVDを視聴した若い
臨床獣医師の中から、中山先生の後を継ぐことができる獣医師が出てくることを先生は心から願っておられるであろうと、拝察しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                           





投稿者 中山獣医科病院